2010年7月8日木曜日

エアコン修理

最近少なくなったエアコンの修理の事です。
今回の患者はワーゲンポロ
エアコンが効かないとの事で入庫しました。
まずガス圧を調べてみましたが、ほぼ満タンに入っています。
コンプレッサーのマグスイッチも入ります。
通常ならこれでガスが循環すれば効くはずです。
しかし出てくる風は送風、考えられる原因は?
可能性の高い順から①エキスパンションバルブの詰まり②コンデンサー内の詰まり③コンプレッサーの圧縮漏れ、②と③はめったにありません、ほとんどの場合エキパンとレシーバーを換えれば治りますが・・・今回はどう様子がおかしいです。
低圧側の圧力が異常に高い、高圧側の圧力が低い、エアコンを切ると同じ圧力に徐々になる、低圧ガスパイプが冷やされない、どうもガスが循環してないような雰囲気です。

と言う事でコンプレッサーの圧縮不良でガスが循環してないのが原因のようです。

分解前にガスを抜きます。
大気開放は禁止されてますので回収器で回収。
コンプレッサーの新品は高価すぎるのでリビルト品を使用、とは言ってもほぼ新品同様ですが、ついでにいつ詰まってもおかしくないエキパンも交換、レシーバーももちろん交換、Oリングは計6個交換、ガス(R134)2.5本、コンプレッサーオイル(ワコーズのパワーエアコンR)1本使用、とエアコン修理は頭と時間がかかります。
コンプレッサーの不具合はほとんどが、焼きつき又はガス漏れが主、今回のような症状は初めてで高いコンプレッサーを換えるのは勇気が・・・無事治ってよかったです。