2011年7月30日土曜日

オペル続き

今日は午後からオペル・ザフィーラの先週の続きをしました。

バルブ脱着、専用工具で色々工夫してコッターを外します。
いつもヘッドの作業する時はミッションジャッキを使います。
回転するし角度も変えられ非常に便利です。

バルブ回りの構成部品。
油圧タペットなんですね~

外したエキゾーストバルブ。
新品と比較、曲がりまくってますね、このあとバルブシートのすり合わせ後組み付け。


こちらは外したインテークバルブ、当然ですがカーボンビッシリです。
新品と比較、こちらも同じように曲がりまくってます。
シートすり合わせ後組み付け。


シリンダヘッドにバルブを組み付け、歪の測定後平面研磨、燃焼室の研磨(サービスなので簡単に)


ブロック側の平面研磨、ピストントップのカーボンスラッジ除去、これでノッキング対策になります。



そしてシリンダヘッドをブロックへ換装、規定トルクで何度も締め付け、補記類を組み込んでいきます。
暗くなってしまったので今日はこれで終了しましした。

続きは来週の月曜、エンジン始動、試運転まで予定してます。




2011年7月24日日曜日

干渉

オペル・ザフィーラがタイミングベルト切れで入庫してきました。
しかも残念なことにバルブとピストンの干渉するエンジンです。
治すには大掛かりな修理になるのですが、今回はお客様と相談した結果修理する事になりました。

早速シリンダヘッドを降ろしました。
ピストンの損傷を検証、バルブリセスのように僅かなキズはありますが、再使用可能なのでカーボンスラッジを除去のみでOKそうです。

さて問題のバルブ
バルブの損傷を検証、EX4本、IN4本の計8本のバルブが変形してしまってます。
それ以外は損傷はないようでバルブ交換のみでいけそうです。

今日はここまで、約5時間の作業でした。
平日は車検やその他修理なので予約いっぱいなので、次回の作業は翌週末の予定。

初めてオペルのエンジンをバラしましたが、さすが質実剛健ドイツ車いいエンジンだと思います。
ピストンやバルブを見るに高性能エンジンとは言えませんが、同タイプの国産車より良く走り、燃費も良い車です。
結局はすべてはバランスなんでしょうな~と考えさせられました。


外車は修理が難しいと思い勝ちですが、知識と経験があれば日本車より簡単に修理する事ができます。
ディーラーは修理工賃が高すぎる、でも修理先がなく困っている方一度当店へご相談ください。
できない修理はできませんとハッキリ言いますが、自分も経験値を上げたいのでがんばって対応させていただきます。