2017年1月25日水曜日

ハイエース2型ディーゼルの欠陥?

200系2型ハイエースの1KDエンジン(3000cc)の不具合にて入庫。
今回の車は大手中古車店にて2年前に中古車を購入、保証に入っていたのでそこへ修理依頼をしたが、保証対象外、その大手中古車店では自社では治せない、結果車の代替えを勧められ追い金3桁万円で提案され頭にきて帰ってきたそうです。
本来この状態の場合、逆にへんなトラブルを起こしかねない為受けたくない修理でしたが、そのあたりの事はしっかり理解していただいた上で作業させていただきました。

症状はエンスト、ノッキング、吹けなくなったと事でした。
もう大体予想できます。
1KDといえば吸気の詰まり、有名トラブルです。
外部診断機ではEGRのショートとだけ出ています。
EGRバラしてみたら案の定ひどい状態、少し掃除してもこの状態、ここに吸気エアーが通るかと思うと・・・
EGRバルブは故障コード出ていたため交換。
スロットルボディーもこんな感じ、クリーニングしました。

EGRがこれなのでインマニもこんな状態、最悪です。
クリーニング試みましたが、ひどすぎてスラッジ取り切れないし、最悪残ったカスが燃焼室に入ろうもんなら・・・終了になりかねないのでインマニも交換しました。(思ったより安かったし)
 
写真忘れましたが、シリンダヘッドのインテークポートも見るも無残な姿に・・・
ほんと心が折れそうですが、根気よく超強力なマキタの集塵機とエアダスタで燃焼室にカスが入らないように1気筒ごとにクリーニング、少しクランク回してまた吸引・クリーニングを30回ぐらいして奇麗になりました。
 
組みつけて燃料のエア抜きをしてエンジン始動、無事完治しました。
 
どうしてこうなるのか?エンジンオイルにあります。
日本のディーゼル規制をクリアする為に(ポスト新長期規制だったか?)メーカーが開発したクリーンディーゼルエンジンが超低灰分のDL-1規格エンジンオイルを使用する事が前提で作られています。
なのでちゃんと指定されている場合は守ってください。
この手の車に乗っている方やこれから購入しる場合はエンジンオイルには注意してください。
でもちゃんと守ればとても良いエンジンですよ。